~こころがふり向く朗読~

『第5回朗読だいすきコンクールin東京』の報告を致します。
平成29年12月2日(土)東京は西新宿「関公協ハーモニックホール」にて
『第5回朗読だいすきコンクール』が開催されました。
全国から事前の予選を勝ち抜いた、個人部門15名・ツイン部門5組の皆さんが東京に集合しました。

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『第5回朗読だいすきコンクールin東京』審査結果
●個人部門
1st1位 矢代 貴司さん(茨城県)
2nd2位 竹永 圭一郎さん(東京都)
3rd3位 柳本 宗春さん(静岡県)
Special会場審査賞 矢代 貴司さん(茨城県)

●ツイン部門
1st1位 石﨏 裕子さん・石﨏 由菜さん(埼玉県)
2nd2位 石橋 玲さん・石橋 俊一さん(北海道)
3rd3位 鈴木 百合英さん・鈴木 知子さん(東京都)
Special会場審査賞 平田 豊さん・平田 心美さん(東京都)

 

◎個人部門1位 茨城県から参加された 矢代貴司さん

20171202photo-2心に届くように読む、「こころがふり向く朗読」を目指す、ということを大切にしているコンクールで評価していただけたことを、たいへん嬉しく思っています。
実は今回、予選通過のお知らせをいただいてから本選の日まで、わけあって声を出しての練習がほとんどできませんでした。代わりに私は、テキストを何度も何度も(もちろん課題になっている箇所だけではなく全文を)黙読し、頭の中に声を響かせることを繰り返しました。また、予選で提出した音源を聞き返すこともしました。そのようにして、「声を出さない稽古」を重ねた結果として、読みは変わったと思います。さらに、本選で、他の出場者の皆様の読みを聞かせていただき、なるほどこのような解釈もあるのかと改めて気づかされることがありました。そのことも、本選での私の読みに影響しています。
私は以前から、朗読にはまず「解釈」が大切だと考えてきました。どのように読むかということは、作品を深く読み込めば自ずと立ち現われてくるはずだ、と。今回の経験でそれを確かめることができました。
このような機会をいただけたことに、心から感謝しております。今後も精進してまいります。本当にありがとうございました。

矢代 貴司

 

◎ツイン部門1位 埼玉県から参加された 石﨏裕子さん・石﨏由菜さん

20171202photo-3この度は、貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。ツイン部門ということで、娘とペアを組みました。「さあ、どんな風に読もうか」と相談していく日々は、とても楽しいものでした。
 新美南吉の「二ひきの蛙」には、黄色の蛙と、緑の蛙が出てくるので、例えばお店で、黄色と緑の商品を見つけるとワクワクして、二人で衣装を考えていくのも楽しい作業でした。娘も私も、お互いに忙しく、なかなか思うように稽古出来ない日々が続き、二人で合わせることの難しさを感じました。無事に本番を終えることが出来て、今とても、ほっとしています。
 当日は、出場者の皆様の朗読を聴いているのも幸せでした。小さなお子様が出てきて思わず笑顔になってしまったり、ツインの演出の仕方にワクワクしたり、個人部門でドキドキしたり、ジーンとしたり、とても贅沢な時間を過ごしました。「二ひきの蛙」も、会場にいた皆様と、新美南吉の優しい世界を共有出来ていたら嬉しいです。とても楽しい1日で、とても勉強になった1日でした。本当にありがとうございました。
 
石﨏 裕子・由菜

 

◎ゲスト朗読

20171202photo-5『第4回朗読だいすきコンクールin三重』1位 村山結香さんの朗読
太宰 治 作 「 海 」

 

●表彰式の様子

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●当日のアンケート・感想より

  • 同じ箇所でも、人によって解釈の仕方や読み方、情景のイメージが違って勉強になりました。
  • 大変あたたかいコンクールでした。是非今後も続けていって下さい。応援しています。
  • みなさん個性的な読み方が多く、非常に楽しめました。また参加したいなと思いました。
  • さすが本選だけあって、皆様ハイレベルの朗読だと思いました。読む方によって、セリフの言い方や強調の仕方が違うところが興味深かったです。ツイン部門は楽しく聴かせていただきました。子どもは立派なエンターティナーですね。評価の基準が難しそうです。
  • ツインの朗読を聞いたのは初めてで、めちゃくちゃ面白いと思いました。
  • とてもやわらかくあたたかい雰囲気でコンクールでもガチガチに緊張せず、他の方の朗読も楽しく聴くことが出来ました。 皆さん気負わず、あたたかい朗読でとても素敵でした。こどもさんたちかわいい!!朗読がますます好きになりました。ありがとうございます。
  • それぞれの情景のとらえ方などとても勉強になりました。
  • 「間を制する者は朗読を制する」という印象を持ちました。また、上手に読むこと 味のある朗読は別物であることも実感しました。ツイン部門では自分たちの個性を活かす工夫が決め手!!読み分け方もそれぞれ考えぬいておられました。
  • 朗読コンクールに来るのが初めてなのですが、朗読によって文章の解像度があがるようで、また人によって雰囲気が変わるのが面白くすっかり聴きいってしまいました。
  • 本当に読む人によって物語が全然ちがうなと思いました。読み手の解釈のちがいをたのしませていただきました。第3回、第4回と出場いたしましたが今回が一番レベルが高く審査も大変悩まれたのではないかと思います。
  • おじいさんのランプ、何故、涙を流したのか?何故、本屋になったのか?そこが~こころがふり向く~朗読なのかな?と感じました。そういうところを意識して読みたいと思います。
  • 昨年以上に圧倒されました。皆さんとても味わい深い朗読をされていてとても刺激を受けました。
  • 皆さん上手で同じ作品でもいろいろな表現があるものだと勉強になります。この場所に来ると、ますます朗読が大好きになっていきます。
  • 皆様 大変素晴らしく、小学生の子供に上手な朗読を聞かせてあげられたことが良かったです。小さなお子さんから大人まで朗読というテーマで1つになることが出来る。とても優れたイベントであると感じました。
  • もう少しスタッフがいるとよいでしょう。おちついた進行でよかったです。

 

<2018年『第6回朗読だいすきコンクール』は鹿児島県開催を予定しております。>

関連リンク

・今回の開催・募集要項:朗読だいすきコンクール2017
・昨年の開催レポート記事:[レポート] 第4回朗読だいすきコンクールin三重